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weave the story

weave the story

Ron Herman Journal

Issue 40Posted on Jan 22.2022

“服”は、ロンハーマンにとって、ただの衣類ではありません。日々の暮らしに彩りや刺激、ワクワク感を与えてくれるもの。うれしい時、楽しい時、ちょっと悲しい時も、服は私たちと時間をともにしています。過去を振り返れば、人生の節々の思い出とともに、その時身につけていた服への思いがよみがえることがあるでしょう。また、お気に入りの一着から、記憶の彼方の思い出や感情が再び生まれることもあります。服は、私たちとともに人生の物語を紡ぐ、と言っていいかもしれません。お客様が、そのような素敵な人生のパートナーと出会える機会を生むことが、ロンハーマンの役目の一つだと考えています。



ジュエリーブランド「MARIE‐HELENE DE TAILLAC」デザイナーのマリーエレーヌ・ドゥ・タイヤックさんから届いた美しいピンクのニットとカーディガン。マリーエレーヌさんが手がけるジュエリーの色彩をほうふつとさせる


新しい服から、新しい物語が生まれる。ですが、人から人へ引き継がれた服、古着からも物語が紡がれていくのではないか——私たちが「weave the story」を手がけた出発点です。さまざまな理由で着られなくなり、クローゼットで眠っている服は少なくないでしょう。もしその服が次の方へ引き継がれたら。新たに着る人とともに次の物語を紡ぐことができる。なんと素敵なことでしょう。



「THE ELDER STATESMAN」のグレッグ・チェイトさんからは親友からプレゼントされたタイダイのTシャツ。とことん着尽くすのがグレッグさんの服への愛し方


2020年、ロンハーマンは「Foundation 1976」と題して、ファッションやクリエイションを通して社会貢献をするプラットフォームを立ち上げました。過去、古着のドレスシャツを、ゆかりのあるデザイナーに託して自由なクリエイションで新たによみがえらせる「White Shirt」というプロジェクトなども手がけました。「新しい服をつくって販売するだけでなく、お客様に楽しんでいただくことはできないか。それがSDGs、持続可能な社会へつながれば」。こうしてweave the storyは、Foundation 1976の新たな取り組みとして、スタートすることになりました。



服の他にもヴィンテージ雑貨やジュエリー、オブジェも。どのアイテムにもデザイナーたちの手書きのメッセージが添えられている。「weave the story」は、1月29日(土)から千駄ヶ谷店でスタートし、次いで神戸店にキャラバン予定。アイテムの購入はお一人様1点まで、売上の50%は認定NPO法人のフローレンスに寄付予定


このアイデアを、ロンハーマンのパートナーであるデザイナーの皆さんに相談したところ、みんなが「イエス!」。実際に私物として大切にしてきた服をご提供いただくことになりました。世界中の13人のデザイナーから続々とアイテムが到着。シャツ、ドレス、ニット、スウェット、パンツ、スカート、バッグ、シューズ、雑貨……。一つ一つがなんとユニークなこと! どれもが魅力的で個性豊か。なるほど、この服が好きだから、あのデザインが生まれるのか。デザイナーの実際の顔は知らなくても、不思議と納得。こちらはとことん愛用してきたのでは、これは大切にキープしてきたのでは。一枚一枚の服から、その方の人柄や服への愛し方への共感が生まれます。服だけではなく人と人をもつなげる、それがweave the storyの目的の一つです。



「HARPO」のデザイナー、ドロシー・ズリアニさんからは、自らペイントしたブラックデニムと履きこまれたコンバースが。デザイナーならではのクリエイティビティとモノへの温もりを感じさせる


「あなたが離れていってしまうのは、とても悲しい。きっと、恋しくなるでしょう。愛を込めて」。まるで熱烈なラブレターのようですが、これはあるデザイナーが、手放す一着に寄せたメッセージです。服に対する並々ならない愛情を注いでいるのが強く感じられます。今回はアイテムの一つ一つに、デザイナーからの言葉が添えられています。「weave the story」のプロジェクトは、千駄ヶ谷店と神戸店を巡回。服と併せて、それぞれのメッセージをご覧いただけます。この古着を引き継ぎたいけど、そんなに大切にしていたものなら……。いえいえ、デザイナーのみんなも、思いを寄せている自分の服が新しい持ち主と次の物語を紡ぐことを喜んでいます。



モノへの思いやエピソード、未来に向けてメッセージを綴った直筆のカード。デザイナーのパーソナリティがうかがえて興味深い。weave the storyのコーナーで実際に目にしてみて


私たちは、意識することなく「モノを買う」という行為をしています。ですが、その先にはそのモノとの物語が始まるという楽しさや豊かさ、そして、モノを所有するということの責任について、weave the storyのプロジェクトから少しでも感じていただければ。ロンハーマンは、これからもお客様一人一人とともに、服を通じて“物語”を紡いでいきます。



「SZ BLOCKPRINTS」のサラ・ゼルウェガーさんが大切にしているヴィンテージのインディアンドレス。インドでクリエイションをしているサラさんにとって、服つくりの源泉の一つ


weave the storyに協力いただいたデザイナー(敬称略)
「AKANE UTSUNOMIYA」蓮井茜
「ANYA HINDMARCH」アニヤ・ハインドマーチ
「AURALEE」岩井良太
「DEMYLEE」デミー・リー
「HARPO」ドロシー・ズリアニ
「HERILL」大島裕幸
「MARIE‐HELENE DE TAILLAC」マリーエレーヌ・ドゥ・タイヤック
「MIZUKI」ミズキ・ゴルツ
「SEYA.」瀬谷慶子
「SZ BLOCKPRINTS」サラ・ゼルウェガー
「TEN」ダフネ・ジャヴィッチ
「THE ELDER STATESMAN」グレッグ・チェイト
「YOUNG&OLSEN THE DRYGOODS STORE」尾崎雄飛


ーご報告ー
本企画 “weave the story”に、たくさんの方からご賛同いただけましたこと、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

今回のチャリティでは、総額¥400,000を、認定NPO法人「フローレンス」に寄付させていただきましたことをここにご報告いたします。寄付金は、新型コロナこども緊急支援PJ DVで逃げている等の「実質的ひとり親家庭」への支援として使用されます。

子どもたちのたくさんの笑顔が輝く未来へと繋がっていきますよう、願っております。

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