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Ron Herman Journal

Issue 27Posted on Aug 10.2021

ショーウインドウにきらめく太陽の輝き、通り抜けていく潮風。そして、波が割れる音とサーファーたちの笑い声……。2010年、私たちはひと夏だけのショップを鎌倉の七里ヶ浜のビーチサイドに、カリフォルニアのマリブストアと同時にオープンしました。ロンハーマンのお客様に、気持ちのよい空間で休日を楽しむためのアイテムを手に取っていただきたい。ビキニ、Tシャツ、サンダル、サングラス、スニーカー……。カジュアルだけど楽しくて刺激的!

2011年、千駄ヶ谷店のフロア拡張に伴い「R(アール)」もコーナーとして登場。コンパクトな空間ながらカジュアルウェアからサーフボード、アクセサリー、アートピースなど週末を楽しむためのアイテムが詰まっている

ショップの名前は「R(アール)」。"Relax Style、Resort Wear、Real Cloth、Respect Local、Resonate Mind、Resistance Authority、Recycle Love" という7つのコンセプトを表現する場にしたいという思いを込めました。夏を通して、多くの方が遠くからショップに足を運んでいただきました。印象的だったのは、お客様の楽しそうな笑顔。夏の終わりとともに「R」はクローズしましたが、またあの笑顔を目にしたいと思っていました。

Tシャツやスニーカー、ビーチサンダルなどベーシックなアイテム、ブランドに別注してさらなる上質さと洗練さを追求したアイテムがラインナップ。
サーフィンやストリート周辺のサブカルチャーの担い手であるアーティストや写真家の作品も扱う

そのチャンスはすぐに訪れました。翌年、千駄ヶ谷店のリニューアルとともに、店内に新しいコーナーとしてスタートすることになったのです。
「R」とは何か、私たちは改めて考えました。平日はしっかりと仕事をして、休日はサーフィンや趣味の世界を楽しむ。そして、パートナーや家族を愛し大切にして謙虚に生きる。さまざまな人生を経験して、いろいろなファッションを楽しんできて、最後にいきついたスタイル。「服で自分を飾る」のではなく、自分に服がついてくる。いわば、引き算のファッション。そんな大人の男性が週末に楽しめるものを詰め込んでみよう。それが出発点でした。

そのような男性に受け入れられるためには、服にしてもサーフボードのようなギアも、本物で上質なものをセレクトしなくてはなりません。カジュアルなビーチサンダルやウエアも、ロンハーマンならではの味付けをして洗練さを加えました。幸いにも、多くのお客様に「R」のコンセプトに共感していただき、ウイメンズのアイテムも加わって、5店舗のストアで展開するまでに成長しました。

サーフボードやスケートボードなどのギアも、シーンをリードし注目を集める“本物“の作り手のものを揃える。
ストアの壁には遊びに来たサーファーやシェイパー、アーティストたちのサインが

「R」ではお客様へ「モノ」を販売するだけではなく、「楽しさ」や「ハピネス」を提供したいと考えています。休日にビーチウエアを着て家族で海へ遊びに行く、サーフボードやスケートボードを手に入れたことで新しいアクテビティにチャレンジする。
「R」がきっかけとなって、人生に刺激や彩りが加わったら……。
「R」の自慢は、スタッフが個性豊かで遊びの達人がそろっていること。サーファーやスケーター、音楽やクラブカルチャーに没頭している者もいます。同じ趣味を持つスタッフと会話を楽しむために「R」にいらっしゃるお客様も少なくありません(実はスタッフの方がお客様とお話をすることを楽しみにしているのですが)。
「日曜日、あそこの波がよかったよ」「いいですね。行ってみたいです」「今度、休みに一緒にどう」 このようにお客様と楽しむことも。

ウィメンズのアイテムも人気。海の近くのショップからスタートしたこともあり、ビーチウェアも一年を通して充実している

「R」が、オフタイムを楽しみ、オンタイムをがんばるお手伝いができたら。私たちにとって、これほどうれしいことはありません。ぜひ「R」に遊びにきて、お声がけください。皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

「私たちに会いに来てくれるお客様に本当に感謝しています。これからも、『R』は流行を追うのではなく、お客様とカルチャーをつくりあげていきたいです」



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