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MUSIC

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Ron Herman Journal

Issue 21Posted on May 28.2021

新しい一日がスタートするモーニングタイム。私たちがお客様をストアへお迎えするための大切なルーチンの一つが、ミュージックプレーヤーのスイッチをオンにすることです。店内のスピーカーから、曲が流れ始め、音楽を耳にすると、今日という日、そして、お客様との新しい出会いへのワクワク感が高まります。お客様もBGMによってストアにいる時間がより心地よくなる……。音楽はそんな素敵な力を持っています。


私たちは、ストアはお客様に五感で楽しんでいただく空間であることを目指している


ロンハーマンがもっとも大切にしていることは、お客様にストアでいかに楽しんでいただけるか。服やモノをお客様に販売するだけでなく、刺激を感じて、ワクワクして、笑顔になって帰っていただきたい。そのような空間を生み出すエッセンスの一つが、音楽なのです。


各店にあるウォーターインテリア。水が流れ落ちる音もBGMの一つ


私たちが曲をセレクトする際に大切にしているのが、上質かつ本物であること。ひと言で表現すれば“いい音楽”ということになるでしょう。新しいシーズンを迎えるたびにロンハーマンがお客様に届けたいメッセージを伝えるために、アーティストや曲を選んでいます。とはいえ、ストアでの音楽はあくまでもBGM。お客様が音楽が流れていることにも気づかず、ロンハーマンの空間に身を置き楽しんでいただくことが、私たちの理想でもあります。


ストアに流れる曲は、1日にたった一度だけ。重複しないように、営業時間に合わせて120曲ほどをセレクト。自分が好きな音楽に出会えるとスタッフも自然と笑みが


ストアやカフェで音楽に耳を傾けていただけたら、時間が経つにつれ、あることに気づくでしょう。そう、スピーカーから流れてくるのは、すべて違う曲。その日に同じ曲をリピートすることはありません。ですから、その瞬間、その時に耳にする音楽は、その日だけの出会い。曲のリストはシーズン前にセレクト。その準備には、およそ1ヵ月ほどかかります。頭を悩ましますが、お客様にどのようなメッセージを伝え、どのように感じていただけるか想像するだけでワクワクできる時間でもあります。


カフェでたたずんでいると、コーヒー豆をグラインドするサウンドと香りが……。心地いい空間は五感から生まれる


「今、流れているのは何という曲ですか」。時にお客様から、声をかけていただくことがあります。音楽が橋渡しになり、新しくコミュニケーションが生まれるのです。そのコミュニケーションの積み重ねで生まれたのが、オリジナルアルバム“ One Love from California ” 。お客様が共感していただいた曲をヒントにして、ロンハーマンならではの新たな解釈を加えてセレクションしたコンピレーションCDです。好評を重ねて今では4作目を数えるようになりました。

 

「この曲は何ですか」。音楽がきっかけとなりお客様との新しいコミュニケーションが生まれることも


夜、ストアの閉店時間。お客様をお見送りして、プレイヤーのスイッチを切ります。店内に静寂が訪れますが、不思議とお客様とお会いできる明日へのワクワク感がまた生まれてくるのです。



ロンハーマンオリジナルのコンピレーションアルバム“ One Love from California ”  これまで4作がリリースされてきたが、好評を呼んで3作はソールドアウト。これからは新しい時代に合ったソリューションで音楽を提供していきたい

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