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RH jewelry

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Ron Herman Journal

Issue 19Posted on Apr 30.2021

どこまでも広がる無限の荒野、360度見回すことができる青空。突然、地平線に雲がわき、雨とともに稲妻をとどろかせる。夕暮れの美しさに息をのみ、夜は何億という星がまたたき、流れ星がきらめいては消えていく。ロンハーマン ジュエリーの一つ一つを目にすると、アメリカの広大な自然と美しい景色に触れた感動がよみがえってきます。



ヴィンテージのインディアン・ジュエリーをリメイクしてモダンにアレンジ。欠けたり割れた石をトルマリンやダイヤモンド、ルビーなどの貴石にリプレース。緻密な職人技が必要なので、ロサンゼルスの熟練した銀細工師にオーダー。ロンハーマン ジュエリーはすべてハンドメイドなので、同じデザインでも表情が異なる


ロンハーマン ジュエリーの誕生は、小さなチャームがきっかけでした。2009年、ロンハーマンが日本に上陸した際に、創業者のロンがオープニングを記念して、スタッフにチャームをプレゼントしてくれたのです。ジュエリーデザイナーでもあるロサンゼルスのメルローズ店のスタッフが一つ一つを手づくり。シルバーのハートにはオープンの日付が刻まれていました。この心温まるサプライズに私たちは感動しました。今でも、このチャームを目にすると、オープニングのうれしさやワクワク感を思い出します。ジュエリーは、人の想いを記憶し呼び起こす力があります。私たちも、そんな素敵なジュエリーをお客様に提案したい。それがロンハーマン ジュエリーの出発点でした。



ターコイズとシルバーのレザーコンチョブレスレット。カボションのペリドットが上品な雰囲気を醸し出す


ロンハーマンらしいジュエリーとは何か、という模索。サンタフェやギャラップを巡るニューメキシコへの旅をしている時に、その答えが見つかりました。インディアンジュエリーです。ネイティブアメリカンが、人生の始まりや記念となる節々で新しく授けたり、親から子へ受け継がれて、大切に身につけるお守りです。安価なものから博物館に展示されるような美術品までさまざまですが、どれもその土地に暮らすアーティストの感性や魂がそのままジュエリーに表現されています。私たちは、旅をして、いろいろなインディアンジュエリーに接しているうちに、その奥深さにすっかり心を奪われてしまいました。



右:トップにゴールドが埋め込まれたシンプルなシルバーブレス 中:ホースピアスは伝統的なウエスタンスタイルモチーフ 左:ペンダントヘッドをつけるベースになるネックカフは、チャームなしでシンプルに。繊細なフォルムが美しい
 

特に目を引いたのが、ヴィンテージのインディアンジュエリーです。伝統的なデザインに、エイジングにより深みと味わいが加わり、どれも個性的な輝きを放っているのです。ただ、ターコイズなどの石が欠損し割れているものも少なくありません。目が奪われるような素晴らしいジュエリーなのに……。ひらめいたのが、私たちが手がけるRH Vintageです。RH Vintageの中には、もともとユーズドのデニムやジャケットに、スタッズを打ち込んだりして、全く違う新しい作品にリメイクしていたものがありました。それをジュエリーに置き換えてみたら……。ジュエリーの個性にふさわしい貴石をセレクトして、信頼できる職人にオーダー。ヴィンテージながら現代的なエッセンスの装いをまとったロンハーマン ジュエリーが誕生しました。そこから、ロンハーマンの視点で昔からあるものをモダンに昇華して提案していく「アメリカン・モダン・ジュエリー」というコンセプトも生まれました。そして、伝統的なモチーフを今の時代にフィットするように表現したオリジナルアイテムのラインも加わったのです。


ネイティブアメリカンが、長年にわたり生命の灯火を受け継いできた大地。この雄大な自然がインディアンジュエリーを生んだ。スタッフの一人は、この地を訪れて「人生観が変わった」と口にする


私たちは、お客様にロンハーマン ジュエリーをずっと身につけていただきたいと願っています。時を重ねるに連れて、人生は変化していきます。人生のステージごとにライフスタイルも変容していくことでしょう。その時々の心の有り様や想いに寄り添うために、ロンハーマン ジュエリーは貴石を変えたりリサイズして新たに楽しむことができます。自由で刺激的で遊び心にあふれる、実にロンハーマンらしいジュエリーです。自分らしく身につけ、素敵な時間を一緒に過ごして、思い出を積み上げていただければ。


右:1940〜50年代にコインシルバーを用いてつくられたブレスレット。ワイヤーワークの組み合わせがトラディショナルなナバホらしい(SOLD OUT) 左:ナンバーエイトターコイズを用いたリングは、天上の天国から太陽が降り注いでいるイメージで制作。サイドには鳥をあしらった


ロンハーマン ジュエリーがスタートして10年のアニバーサリーを迎えました。毎年のように現地を訪れ、アーティストとの絆も深まり、ファミリーが訪ねてきたように温かくもてなしてくれます。当時、まだ幼かった子どもが、アーティストとして独立してアワードを受賞して、ともに喜んだことも。時は流れていきます。ですが、アメリカの大地で目にする景色、そして、インディアンジュエリーとの出会いは、いつまでも私たちを魅了し続けることでしょう。

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