Journal

Ron Herman FUTAKOTAMAGAWA×HOORSENBUHS

Ron Herman FUTAKOTAMAGAWA×HOORSENBUHS

Ron Herman Journal

Issue 113Posted on Aug 29.2025
東京でも指折りの洗練された街にたたずむ「ロンハーマン二子玉川店」。白壁にアイビーが茂る外観、窓からの光に満ちた店内は、開放感にあふれるアメリカ西海岸を感じさせるロンハーマンらしいストアです。今シーズンから、この二子玉川店に新たな仲間が加わりました。ロサンゼルス発のファインジュエリー・ライフスタイルブランド「HOORSENBUHS」(ホーセンブース)です。ラグジュアリーでありながら、ストリートカルチャーから生まれる遊び心を融合させた唯一無二のデザイン。生みの親はクリエイティブディレクターのRobert G Keith(ロバート・G・キース)さん。ロバートさんのセンスに魅せられて、カリフォルニアではミュージシャンやアーティストなど多くの著名人にも人気を呼んでいます。ロンハーマンでも、これまでトランクショーなどを開催してきたのでファンの方も多いことでしょう。そのHOORSENBUHSのショップインショップが二子玉川店に誕生したのです。


「HOORSENBUHS」(ホーセンブース)の創業者でクリエイティブディレクターのRobert G Keith(ロバート・G・キース)さん。「ロンハーマン二子玉川店」に誕生したショップインショップにはロバートさんのクリエイティビティが凝縮されている


ショップインショップのジュエリーのラインナップは、ブランドの原点ともいうべきゴールドにフィーチャー

では、早速ショップインショップを訪ねてみましょう。地下のフロアに下り、奥に足を進めていくと……。「え!?」、多くのお客様が驚かれます。そこには非日常の異空間が広がっているのです。黒とゴールドで構成された独特なムードを漂わせた世界。明るさを抑えた照明の中で、ジュエリーがエレガントな輝きを発しています。何といっても目を引くのは、ブランドのシグネチャーデザインのアンカーチェーンに吊るされて宙に浮いているようなショーケース。そして、銀行の巨大な金庫をイメージしたインテリア……。HOORSENBUHSのエッセンスが凝縮されています。


黒とゴールドのコントランストが生み出す空間は、ラグジュアリーかつ華麗な雰囲気を醸し出す

HOORSENBUHSの魅力をロンハーマンのお客様はもちろん、日本の多くの方に知っていただきたい。その思いのもと、私たちはロバートさんに、今回のプロジェクトを打診したのです。「本当にうれしかったよ。自分たちの作品を日本のコミュニティと共有できるのだから。日本にショップがあることは、自分たちにとって恵まれていることで、まるで大家族の一員になった気分だ。日本では職人やブランドに対して高い評価と厳しい目があるのはよく知っている。多くの人が『THE HOUSE OF HOORSENBUHS』を受け入れてくれたことに、心から感謝しているよ」と、ロバートさんは興奮気味に話します。


黒の表現には日本らしい墨を使用。和モダンのテイストでしっとりとした雰囲気を演出。ブランドのアイコン、アンカーチェーンでショーケースを吊り上げたようなデザインは、ロバートさんのお気に入り。ニューヨークやロサンゼルスでも採用されることに

 

スケートボードとバイクはHOORSENBUHSの大切なアイデンティティ。ヴィンテージのカスタムバイクは、貴重な1961年製。オリジナルのデザインを生かしながらHOORSENBUHSならではのカスタムをするのが、クリエイションにリスペクトするロバートさんらしい


ですが、私たちには大きな心配がありました。果たしてロンハーマンのショップインショップで、HOORSENBUHSの世界を表現できるのか。なぜなら、ロバートさんがもっとも大切にしているのは、まさにこの「世界観」だからです。「クリエイターにとって、一番難しいのは同じビジョンを共有すること。人のためだけにつくっていたら、本物ではいられない。自分やブランドの芯となる価値を守り、伝えたいことをはっきり持ち続ける。それが挑戦であり、同時にエネルギーや情熱の源なんだ」。


ブランドを象徴する「OPEN-LINK」モチーフのネックレス



特別な応接スペースで、じっくりと時間をかけてお気に入りのジュエリーを選んでいただければ


まず、私たちはジュエリーのラインナップを、ゴールドを主軸にすることに決めました。HOORSENBUHSらしい洗練された重厚感の象徴が、まさにゴールドだからです。その受け皿となるショップのインテリアデザインをどうするか。ジュエリーの魅力を引き立て、お客様にブランドのコンセプトを体感してもらう空間づくり。そのためにロバートさんがカスタムしたヴィンテージのバイクをロサンゼルスから搬送。また細かな真鍮のボルトやショーケースの取っ手なども、本国でつくったパーツを取り寄せました。「ブランドの本物の要素と精神を空間に見事に落とし込んでくれた。改めて、このチーム、このファミリーと一緒にこのショップをつくり上げられたことは、自分たちにとって光栄なことだと思う」と、満足そうな笑顔。


シグネチャーデザインのアンカーチェーンをヒップポケットにあしらったデニムの取り扱いを日本で初めて開始し、ヴィンテージバイクをグラフィックに落とし込んだTシャツが、二子玉川店限定で登場

 

最後にロバートさんから、ロンハーマンのお客様、そして、将来のHOORSENBUHSのファンの皆さんへのメッセージが。「自分たちの作品がここにあるのは、みんなのすばらしいセンスとスタイルのおかげだ。これからも長く、みんなの心の中に特別な場所を持ち続けたい。自分たちの作品を共有させてくれるひとりひとりを、心から愛して感謝している。みんなは世界中のスタイルマスターたちと一緒に、ひとつのファミリーなんだ」。二子玉川店のショップインショップという「家」を通して、ファミリーの輪が広がっていけば幸いです。




「日本のみんなは自分たちにとって唯一無二の存在。ありがとう! 愛を込めて」

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