モデル、女優、ミュージシャン、アーティスト……。世界中の女性たちの憧れであるミューズたち。あの人のようなスタイリングをしてみたい。同じブランドの服を手に入れて、身につけてみたものの、どうもしっくりこない。このような経験をしたことがある方は少なくないでしょう。ですが、素敵なミューズに近づける魔法のような服が、新しく登場しました。私たちの夢をかなえてくれるブランド、それが「J.B. ATTIRE」(ジェービーアタイア)です。
2024年、新しく誕生した「J.B. ATTIRE」(ジェービーアタイア)。1月27日(土)、ロンハーマンで先駆けてローンチされた
クリエイティブディレクターを務めるのは、長年ファッション業界の一線で活躍している金子恵治さんです。金子さんはJ.B. ATTIREをスタートした理由を「どなたが着ても、ミューズのような雰囲気が生まれる服をつくることに、すごく意義がある気がしたから」と説明します。「J.B. ATTIREの今回のミューズの一人がジェーン・バーキンです。彼女は別に何かすごいものを着ているわけではありません。近所の古着屋で売っているようなメンズのシャツを着たりジーンズをはいたりしています。定番の服なのに彼女が着ると格好がいい。『何を着るかではなくて、どう着るか』を体現しているのです。まねができる人というのは本当に少ない。『何でだろうな』と考えました」。
クリエイティブディレクターの金子恵治さん。メンズで培った服づくりのこだわりと知識を生かして、独自のセンスと審美眼でディテールに落とし込む
その答えを解くカギとなったのが「ムード」でした。「ミューズたちの写真を何度も見て、あのムードが出るような服をつくることを目指しました。マリリン・モンローも今回のミューズなのですが、例えば彼女がはいているジーンズを見つけて、それを忠実に復刻するのが普通のやり方でしょう。ですが、僕らは写真を見て、彼女を日本の女性に置き換えて、あのフォルムになるようにつくる。つまり、本当に想像力だけでつくっています。だから、『じゃあ、これは彼女が本当にはいていたジーンズと同じデザインなの?』と言われたら、『全然違います』となる。ただ、彼女が写真ではいているムードになれるようにつくっているんです」。このようにJ.B. ATTIREはミューズの服の単なるレプリカではなく、金子さんのセンスと創造力によって、新たに生まれているのです。
「J」は「ジーンズ」、「B」は「ブルー」、「.ATTIRE」は日本語で「装い」。金子さんも大のジーンズ好きだけあって、ひと際「デニム」に力を入れている。フレンチブルーが美しいシャンブレーシャツは、ダブル、トリプルステッチを使い分けたワークディテールで、微妙なニュアンスを表現
ジーンズやチノ、シャツやニットなど、今シーズンのJ.B. ATTIREは昔からある定番のアイテムばかり。ですが、洗練された新しさも感じられるのが不思議です。「今の空気感を出すことを大切にしています。定番の普通の服はやはり格好がいいんです。それをもっと知ってもらうために、皆に似合うようにつくっているところがあります。どんなにデザインが良くても『似合う』ということには勝てません。着る方は、デザインに頼らずに普通のもので格好良くなるのが一番うれしいはず。それをJ.B. ATTIREを通して提案できるようにがんばりたいです」
チノトラウザースはワンサイズアップをして、特注のネクタイベルトで締めれば、ジェーン・バーキンのようなムードに。シャツやニットなど定番のアイテムが、金子さんのセンスによって新しい魅力が加わる。また、オーガニックのコットンを使用したり、環境負荷が低い製法を取り入れたりと、サステナブルな服づくりにも力を入れている
では、J.B. ATTIREのアイテムを身につけてみましょう。「あれ!?」。そのフィッティングの心地よさに驚くはずです。メンズライクなデザインなのに、気やすさはもちろんフィット感が絶妙なのです。「『どなたでも絶対似合うから、着てみてください』と、自信を持って言えますね」と金子さんは胸を張ります。「日本の女性の体型では、ミューズのスタイリングは難しい」。この難題を解決できた秘密は、金子さんならではの究極の「サイズ」を求めるアプローチです。「フィッティングのモデルに、全く体型の異なる3人の方においでいただきました。同じパターンでさまざまなサイズをつくり、3人に着てももらうんです。そして、3人ともフィットするパターンを毎回探します。『それ、できるの?』と思うかもしれませんが、『3人ともちょうどいいじゃん』というものがポッと生まれるんですよね」
ロンハーマンの別注にはヴィンテージ感が漂うサテンのドレスとサイズ感にこだわったカーディガンも。イメージしたミューズは、そうケイト・モスです。シーンレスで活躍しそうなバッグは、ハイブランドとのコラボレーションで人気のマルチアーティストのダニー・サングラが手がけたオリジナルステッカー付き。自分だけのバッグをカスタマイズして
「J.B. ATTIREはミューズたちのムードに、一歩一歩近づくアイテムだと思っています。展示会ではいろんな個性のある人たちがいらっしゃって、白シャツにジーンズみたいなコーディネートをしてくれたんですが、全員違う見え方だったんですよ。だから、この服は着ている人というのがすごく大事で、その着ている人の個性がすごく出るなと。そういう素の美しさみたいなものも、引き出せると思っています」。今後もさまざまなミューズをフィーチャーしていくとのこと。私たちの憧れのミューズが、どんどん身近に感じられようになることでしょう。
J.B. ATTIREの魔法の輪が広がっていきます。
「J.B. ATTIREで憧れのミューズのムードに近づいていただけたら。そして、着る方の個性を輝かせることもできたらうれしいです」と金子さん