Journal

Mauritius Blue Action

Mauritius Blue Action

Ron Herman Journal

Issue 00Posted on Feb 10.2021

アフリカの南東、インド洋に浮かぶ島国モーリシャス。東京都とほぼ同じ面積に約130万人が暮らし、吸い込まれそうなほど透き通るエメラルドグリーンの海と珊瑚礁に囲まれ、輝く太陽と真っ白な砂浜、色とりどりの生きものたちが息づく自然豊かな美しい場所です。天国に一番近い島として称され、“トム・ソーヤの冒険”の著者マーク・トウェインは『神はモーリシャスを最初に創り、モーリシャスを真似て天国を創った』という言葉も残しています。

モーリシャスには歴史的背景からもアフリカ系、クレオール系、中国系、アラブ系、ヨーロッパ系などさまざまな人が住み、また宗教も多様で島にはヒンズー教の寺院、キリスト教の教会、イスラム教のモスクなどが共存しています。多種多様な人々がおだやかに調和する様子は、人々が行き交う市場などでも見られ、彩り鮮やかな野菜や果物、魚介や肉、スパイスなど、インド料理やアフリカ料理、ヨーロッパ料理、アジア料理、それぞれに欠かせない食材がたくさん並ぶ景色は見ているだけでワクワクさせてくれます。


美しい景色と豊かな自然、心地よい空気に魅了され多くの人々が訪れるモーリシャス。観光業や漁業を基幹産業としているこの小さな島国にも、2020年新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の脅威がやってきました。島を守るため3月にはロックダウンし、人々の暮らしにも甚大な影響が出ていた7月、日本船がモーリシャスの美しい海に1000トンもの油を流してしまう“わかしお号座礁事故”が発生します。

事故当初、現場付近のマングローブや珊瑚礁などの生態系への影響が非常に心配されましたが、モーリシャスの人々や各国政府、国際機関の献身的な支援によって、現在ではほとんどの油は回収され以前のような美しい海を取り戻しつつあります。しかしながら、マングローブや珊瑚礁、そこに住む生きものたちへの影響は長期的なモニタリングと継続的で適切な対応が必要とされています。また座礁事故の影響でいまだ珊瑚礁岩での漁は禁じられたまま、加えて美しい海が汚れてしまったことの風評被害など、地元住民たちは現在も将来に対する不安の中で生活しています。



『日本人である我々が何か力になる事ができないか?』
そんなモーリシャスの海や困難に立ち向かう人々をファッションの力で持続的に応援するべく、サスティナブルな活動を展開するkurkkuと大手総合商社の伊藤忠商事が立ち上げた「モーリシャス・ブルー・アクション」。美しい自然を守る人々、コロナや座礁事故を乗り越えて頑張ろうとする人々を応援しよう、そんな想いに賛同し、ロンハーマンも第一弾となるこのプロジェクトに参画いたします。



このプロジェクトは国内最大のクラウドファンディングCAMPFIREを通じて、日本国内の全ての人へ、モーリシャスの素晴らしさと現実を知っていただくと共に、現地への支援を募ります。今回、ロンハーマンは返礼品のプロダクトデザインを手掛けました。
“ファッションと自然の共生”をキーワードに製作したサスティナブルなアイテム。モーリシャスのエコファクトリーRT knit社製でGOTS認証されたオーガニックコットンのTシャツ、“Keep doing what you can do every day in your life”というメッセージを込めたトートバッグやステッカーは、このプロジェクトのためだけの特別なものです。



なお、本プロジェクトの収益の一部は、モーリシャスの社会的弱者の自立支援プロジェクトを支援している慈善基金「I61 Foundation」と、油流出の影響をうけているサンゴやマングローブのモニタリング、保全活動を行うNGO「reef CONSERVATION」へ寄付されます。


Mauritius Blue Action × Ron Herman Foundation1976
2月10日(水)CAMPFIREにてクラウドファンディングスタート ※3月20日締め切り
2月20日(土)-3月5日(金)ロンハーマン千駄ヶ谷店にてMauritius Blue Action Exhibition開催 ※その後各店にて開催

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