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Ron Herman California

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Ron Herman Journal

Issue 01Posted on Aug 27.2020

“服” は、とても不思議な力を持っています。お気に入りの一枚を着るだけで、日々の暮らしに彩りや楽しさを与えてくれたり、辛かったり悲しい時には、やさしく背中を押してくれます。服は人生のパートナーと言っていいかもしれません。幸せになれる服を作ること。それは服作りをする者にとっての幸せでもあります。

1976 年、ロンハーマンは、ロサンゼルスのメルローズアベニューで誕生しました。以来、創業者であるロン・ハーマンの感性とセンスが宿るセレクトショップとして、ファッション好きに支持され続けていきました。

2009 年、日本に初めてストアを出店する際に、私たちは大きな挑戦をしました。世界中から高い評価を受けている日本の服作りの技術で、オリジナルなアイテムを生み出したい。「ファッションとは愛にあふれ、刺激的で楽しく、自由であるべきだ」という、ロンのファッション哲学を受け継ぎながら……。そして、服作りが本当に大好きなスタッフが、新たに集まりました。

ロンハーマンのオリジナルブランド、「Ron Herman California」。

“シンプルなデザイン、特別な素材、ユニークなディティール” をコンセプトに11 年前に誕生した

 

いろいろな服を着てきた人が、最後に辿り着く服を作りたい。ロンとみんなで意見を交わしていくうちに、そのコンセプトが明確になりました。“シンプルなデザイン、特別な素材、ユニークなディティール”。そうして、誕生したのが「Ron Herman California」です。ウイメンズ・メンズラインともに人気を呼び、ロンハーマンが掲げるテーマ、“Style of Life California” を最も象徴するブランドの一つに育ちました。

 

私たちは服作りを、単なるもの作りとは考えていません。一枚の服をデザインする時、これまでの自分たちのさまざまな経験、例えば、旅先で出会った感動や楽しさから、インスピレーションが生まれます。この服をみなさんが着た時に、同じ気持ちになっていただけたら。私たちの視線の先には、みなさんがその服を着ている姿があるのです。

服作りのインスピレーションは、デザイナーの過去の経験や感動から生まれる。

特に旅先での新しい発見や触れ合いは、クリエイティブな引き出しを増やしてくれる


服をデザインすることは、本当にワクワクして楽しいことです。ですが、シーズンが終わると、すべてを出し切って、もう何も作れませんと、頭の中が真っ白になっている自分がそこにいます。そんな生みの苦しみが喜びに変わる瞬間があります。過去にデザインした服を着ている方に出会った時です。大事に着ていただいているんだなという喜びとともに、その方の色に染まった新しい一面を見られて、とてもうれしい気持ちになるのです。

“Ron Herman California らしさ” を追求するためにオリジナルの生地を一から作る。
アイテムによっては、海外の老舗工房とコラボして、その土地ならではの伝統文化のエッセンスを取り込む

誕生して10 年以上経ちますが、「Ron Herman California」の本質は決してぶれることはありません。ですが、時代とともに、新しい試みをしています。普段、自分たちが暮らしていく上で、考えさせられることや、影響させられることもテーマに掲げるようにしています。みなさんに、ただ楽しさや幸せをお届けするだけでなく、服を着ていただくことで、みんなでポジティブにもっといい未来を作ることができればと考えています。

これまで環境に配慮した服作り、原料や工程の選定や廃棄される素材のアップサイクル等を手がけてきました。この秋ウイメンズで登場する無染色のアイテムもそんな一つです。生まれたそのままの素材の色の美しさやいやし効果だけでなく、「染色をしない」ことで、環境へのダメージを1つ減らすことができるのです。

みんながハッピーになれる未来を作るのにはどうしたいいのだろうか。
その答えとして、環境負担が少ない様々なプロジェクトなどを進めている

みなさんが「Ron Herman California」の服を着て笑っていたり、ストアで楽しそうに服を手に取っている姿を目にするたびに、これまで私たちがやってきたことは間違っていなかったという思いが強くなります。これからも、私たちと「Ron Herman California」はともに成長していきたいと思っています。






 

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