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- "ZERO WASTE" by seya. special ordering
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January.18.2022
「ファッション産業が自然環境にどれだけの負荷を与えているかということを知るたびに、服を作っている側として心が痛みます。サステナブルという言葉が安易なマーケティング用語で終わらないように、ちょっとずつできることを始めていこうと思ったことの一つが、ZERO WASTE PROJECTです。 (瀬谷慶子)」
パリ在住のクリエイティブディレクター瀬谷慶子氏が2016年にスタートしたseya.(セヤ)。時代を超えて愛せる他にはないデザインが魅力のブランドです。
このたび2022年新たなプロジェクト“ZERO WASTE”がスタート。このプロジェクトでは洋服の生産過程で出る生地の廃棄をゼロに近づけるモノづくりを展開します。1月15日(土)よりロンハーマンエクスクルーシヴで展開、オーダー会を開催いたします。
30~40%。これは、通常洋服を作る際に捨てられる生地の量です。型紙に沿って生地を裁断し、その後縫製して仕立てる洋服の生産過程では、型紙と型紙の隙間にあたる生地や裁断くずと呼ばれる製品には使われない生地が発生します。ZERO WASTEの製品は、生地の廃棄をゼロに近づけるためのパターン(型紙)の研究をしているパリの「EXERCISE0」というオフィスを立ち上げた20代の若者とともに作り出しました。
誕生したアイテムは、細い糸を高密度で編んだコットン100%のジャージ素材を用いたシャツとパンツの2型。ジャージとは思えない織物のような滑らかな生地感で、身体を入れた時の美しさとseya.ならではのマチュアな雰囲気をも纏うことが出来ます。
このアイテムの生産で出る残布はシャツで1.6%、パンツで1%までにミニマムにすることが出来ました。通常のパターンで作るのに比べ、シャツの場合約12%、パンツの場合約18.4%の生地を無駄にすることなくセーブされることになります。さらに今回出た1.6%と1%の残布はタグとして利用することで、生地の廃棄は実質ゼロに抑えることができました。シャツとパンツのタグの形が違うのはそのためです。
残布をゼロに近づけることで、焼却処分などの生地の廃棄にかかるCO2を軽減することにも繋がります。ZERO WASTEでは150着の服を作ると、通常の生産に比べ200kgのCO2が軽減される計算になります。200kgのCO2とは、例えると東京―福岡間を車で走行した時に排出するCO2量です。
縫製も通常とは違う工程のため、工場の意見も取り入れながら作りあげたというZERO WASTEのプロダクト。生産場所となる工場選びも日本の技術を守るためメイドインジャパンにこだわりました。日本で生産することで輸送にかかるCO2の排出も軽減しています。卓越した技術を持つ職人たちが丹誠を尽くし出来上がるアイテムは、身に纏った時の着心地の良さや秀逸なデザインはもちろん、生産背景を知ることで、より着る人の心も満たしてくれます。
洋服を作るのは楽しいこと、洋服を着ることも個人の様々なイメージが広がる素敵なこと、と話す瀬谷氏。このZARO WASTEが“こんなこともできる”という一石になり、ファッション産業の常識を少しずつ変えていき、未来の環境を改善する努力に繋がりますように、という願いも込められています。
ZERO WASTE by seya. special ordering
1.15.sat – 1.23.sun @Ron Herman Kobe
1.22.sat – 1.30.sun @Ron Herman Online store ※正午からとなります
1.29.sat – 2.6.sun @Ron Herman Yurakucho
price:shirt ¥53,900 pants ¥47,300
color:LIGHT BLUE / DARK BLUE
size:S / M
オーダー上がり納期:3月末~4月上旬予定
※オンラインストアは4月末~5月発送、有楽町店も4月末~5月上旬予定になります