この度、写真家であるASHOK SINHAのエキシビションを10月19日（月）~11月17日（火）までの期間、ロンハーマン カフェ千駄ヶ谷店にて開催致します。

-EXHIBITION-
Gas And Glamour  
僕は車が好きだ。そして車の街としてのロサンジェルスも。この１０年来、僕は車というものが美の対象だった時代をたどっては、LAと車の蜜月な関係に魅了されてきた。
その時代の車を今はもう見かけられなくなったがその時代の建物はまだ残っている。都市の構築環境の中、特に“一般道路（街の平凡な道路）”上の車文化が明示しているものに興味を持ったのがこのストーリーの始まりだ。車や車を運転することが花形だった時代の道路。これらの道路はかつて都会に特徴的な一定の心象をとどめていた。その感覚は今やありえない。高速道路建築に破壊され、コミュニティー全体を出口のサインがあるただの名前へと変えてしまった。建築写真家として、僕はあの失われたデザインの歴史とつながりたいと思った。星条旗がはためきクロームに輝くコーヒーショップ、ガソリンスタンド、洗車場、あるいは通り過ぎていく車の運転者たちの視線を誘ったもの、それらに映し出されるLAの車文化が仕掛けた楽天主義と野心を捉えてみたかった。

【ASHOK SINHA(アショック シンハ) 】
1975年、インドのカルカッタ生まれ。2009年からプロの写真家としてニューヨークで活躍している。リオデジャネイロにあるオスカーネイメイヤーの傑作であるニテロイ近代美術館を撮影した際に建築に魅了され以来、ポートレート、旅、建築に強い関心を持ち、40か国以上を旅して奥地に住む部族や広大な風景、地域の文化を写真に収めてきた。自宅や仕事場での人のポートレート、構築環境の写真を撮影することでその場所の際立った特徴を捉えることが彼の作品を通して繰り返されるテーマです。彼の商業写真はナショナルジオグラフィック、ニューヨークタイムス、インテリアデザインマガジンをはじめ、多くの媒体で出版されている。一方、彼の芸術写真はアメリカだけでなく海外のギャラリーで展示されコレクションされている。
2011年にはカートホイール・イニシアティブを設立。ワークショップを行い、恵まれない子供たちにアートを通して自分を表現したり何かを創造したりする楽しさを教えサポートしている非営利団体です。