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Dickies, Our Classic

Dickies, Our Classic

Ron Herman Journal

Issue 75Posted on Aug 10.2023
「定番」——どのブランドやショップにも、ラインナップに欠かすことができないアイテムがあります。トレンドに流されずに、長年にわたり変わることなく、お客様に愛され続けられる……。ロンハーマンメンズの定番は、何といっても「Dickies」(ディッキーズ)のワークパンツでしょう。2017年にロンハーマンが「Dickies」に別注をして以来、幾度となくオーダーを重ねて、お客様からの人気を呼んでいます。私たちメンズスタッフにとっても、もっとも愛するロンハーマンのアイテムの一つなのです。すべてのメンズスタッフのマストアイテムといっても過言ではありません。


2017年に誕生して以来、ロンハーマンメンズの定番となった「Dickies」(ディッキーズ)の別注ワークパンツ。ベースは「Dickies」のアイコンモデル「874」。ベージュとブラックは不動の2色

アメリカを代表するワークウエアブランドの「Dickies」。1922年創業という老舗で、100年以上にわたりワーカーたちに支持されてきました。丈夫で耐久性が高く破れにくい。その信頼性を買われて、過去アメリカ軍へ900万着のユニフォームを納品したという実績もあります。中でも1967年に誕生したワークパンツの「874」は、コットンとポリエステルを配合したオリジナルの素材を使用したことでさらに耐久性が高まり、ベストセラーとなりました。現在、世界でも屈指の人気を博すワークパンツとして、「Dickies」の定番になっています。この「874」に注目したのがスケーターたち。アスファルトですれても破れにくく、しかも、リーズナブル。何よりも、無駄がない機能的でミニマルなデザインは唯一無二。1990年代、カリフォルニアのスケーターがこぞって履くようになり、その人気はサーファーにも広がっていきました。今では西海岸のストリート、サーフカルチャーにとって欠かせない定番になっています。


「874」らしさをなくさないように、腰割り部分を開いてウエスト部分に余裕を持たせるなど変更点はわずか。だが、履きやすさは格段に向上し、シルエットも美しくなった。「Dickies」の定番へのリスペクトを込めて、あえてロンハーマンのロゴは施さない

私たちも普段から履いていてお気に入りの「874」。このワークパンツをロンハーマンのお客様へも届けたい。その思いが実現したのは2014年でした。お客様がどのような反応してくれるのだろう……。残念ながら、期待通りにはなりませんでした。「履きにくい」。ワークパンツを履き慣れていないお客様には、一般的なパンツと異なる特有のフィット感に違和感を覚えてしまったのです。それならば、ロンハーマンらしい「Dickies」のワークパンツを生み出そう。そして、2年間を経て「Dickies」へ別注のオーダーをしたのです。あくまでも「Dickies」の定番「874」の魅力はそのままに……。「それだけでいいのですか」と「Dickies」の担当者が驚くほど、私たちがオリジナルの「874」に望んだ変更点はごくわずかでした。


さまざまなスタイリングにフィットするのが大きな魅力。オンでもオフでもオールラウンドに活躍する。ポリエステル65%・コットン35%の混紡生地で、耐久性が高く汚れも落ちやすい。長年履くことができて、デニムのようなエイジングも楽しめる

ロンハーマンで新生した「Dickies」のワークパンツ。その人気の理由は格段に向上した履きやすさとともに、スタイリングのしやすさにあります。無地のTシャツはもちろんハイブランドの上質なシャツまで、合わせるアイテムを選びません。引き算、足し算により、スタイリングにバランスを生み出すことができる万能アイテムなのです。過度な自己主張をしないミニマムなベーシックデザインだからこその強みでしょう。その万能さから、週の半分以上も愛着するスタッフも。「たとえるなら『Dickies』のワークパンツは、日々の食に欠かせない白米のような存在です。毎日口にしても飽きることがありませんし、アレンジによって幅広く楽しめます」と笑います。


8月11日(金)、3色の新しいシーズンカラーが登場。定番カラーに加えることで、さらにスタイリングの幅が広がる

流行に左右されることがない不変のデザイン。汚れやダメージにも強い耐久性の高さ。日々、履き込むことで体になじみ、経年変化も楽しめる。お気に入りのアイテムをずっと長く楽しむこと。そのようなサステナビリティも「ラグジュアリー」の一つだと私たちは考えています。まさに「Dickies」のワークパンツがそうでしょう。これからもロンハーマンには欠かせない定番であり続けます。なぜなら、私たちメンズスタッフ自身が一番愛してやまないアイテムの一つなのですから。

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