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WORK+SEA

WORK+SEA

Ron Herman Journal

Issue 30Posted on Sep 06.2021

星がまたたく宇宙、ゾウやトラが遊ぶジャングルへ……。家にいながら、さまざまな想像の世界へ誘ってくれるものとは。その答えは「壁紙」と口をそろえるのが、「WORK+SEA」(ワークアンドシー)のララ・アポニーさんとマイケル・ウッドコックさん。「WORK+SEA」はロサンゼルスを拠点に置く壁紙専門のデザインスタジオです。アーティストのララさんとデザイナーのマイケルさんが手がける壁紙はどれも遊び心があふれてユニーク。眺めているだけで想像力をかき立てられます。「壁紙は私たちにとって特別なもの。物語の世界や考えつかないような世界への入り口なのです」



「 WORK+SEA 」の壁紙から三つのアートワークをセレクトしてキッズアイテムに。サン=テグジュペリの『星の王子さま』から着想を得た輝く星やファンタジーなトラやゾウなど、どれもかわいらしいデザイン


今シーズン、私たちはキッズのアイテムをリリースするのにあたり、一つのコンセプトを決めました。子どもたちの「おうち時間」を楽しくしたい。
今、家族で旅行をしたり、遠出をしたり、遊びに出かけることは、自由にできません。どうしても、子どもたちが家で過ごす時間も増えてしまいます。だったら、家にいても、想像力がふくらんでワクワクしたりリラックスできるアイテムをつくろうと思ったのです。その時に出会ったのが、「WORK+SEA」の壁紙だったのです。「時空をも超えることができる」というデザインコンセプトもまさにぴったりでした。



アーティストのララ・アポニーさんとデザイナーのマイケル・ウッドコックさんがタッグを組んで壁紙専門のデザインスタジオ「 WORK+SEA 」をスタート。二人が生み出す作品は斬新ながらも洗練されている


「WORK+SEA」は、今いろいろなジャンルのブランドから注目をされ、コラボレーションを盛んにしています。その人気の理由は、二人がつくり出す世界観。伝統的な壁紙のアイデアや手法を尊重しながらも、大胆で刺激的なモチーフ(時にヌードやタバコだったりすることも!)を組み合わせています。その斬新なコントラストが現代的なデザインとして輝いているのです。この相反しながらも絶妙なバランスが生まれるのは、ララさんとマイケルさんの二人だからこそ。



赤ちゃんからキッズまで使えるほどよいサイズのミニクッションはギフトにも。「素敵なデザイン! 私も使いたい」と言うママスタッフの声から生まれたトートバッグ。荷物をたくさん詰め込める仕様にデザイン


「私は外向的でマイケルは内向的。だから、バランスが取れて、長く親友でいられて仕事も上手くいくのだと思います。仕事以外でも食事をしたり、リラックスしたりする時間をともに過ごすことで、お互いのアイデアを共有しています。マイケルは、会話の中のアイデアやコンセプトをどんどん吸収して、それを実際にカタチにする才能を持っています」とララさん。二人ともイギリス出身で、ニューヨークの建築事務所で働いていた同僚ということもあり、気心が知れた仲なのです。「ララはあらゆるところからインスピレーションがわいてくる人。彼女とそのプロセスを体験するのは、とてもわくわくすることです。彼女のアーティスティックな旅に便乗できて、とても楽しい。たまに、ちょっとした口げんかもするけど」と、マイケルさんは笑います。



こんな楽しげなパジャマなら、ベッドの中で素敵な夢が迎えてくれそう。2サイズの展開なので、幅広い年齢にフィット


私たちは「 WORK+SEA 」のキュートな三つのデザインをベースに、パジャマ、ミ ニクッション、ベビータオル、ビブ、アートポスター、そして、親子で一緒に楽しめるマザーバッグをつくりました。これまで、多くのコラボレーションをしている「 WORK+SEA 」ですが、キッズのアイテムは今回が初めて。完成したサンプルを見て、もっとも興奮したのはララさん。実は1年ほど前に女の子を授かったばかりなのです。



ビブも3種のデザインで展開。オーガニックコットンにPVC加工を施しているのでケアも簡単。お出かけにも重宝しそう


「私がデザインしたアイテムを自分の娘が身につけるなんて、想像もしなかった。これほど素敵なことはないわ!」
このアイテムを身につけた子どもたちは、どんな物語を夢見るのでしょうか。ハッピーで豊かな「おうち時間」が訪れることを願ってやみません。



ベビータオルは、子育ての経験があるスタッフの意見を取り入れて50cm×50cmという使いやすいサイズに。タオルを含めてコットン製品はすべてオーガニックコットンを使用しているのもこだわり

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