Journal

Ron Herman ROPPONGI & OSAKA 10th Anniversary

Ron Herman ROPPONGI & OSAKA 10th Anniversary

Ron Herman Journal

Issue 67Posted on Apr 28.2023

春から夏へ……。青空も新緑も色濃くなり、たくさんの新たな命が芽吹くこの季節、新生活を始めたり素敵な出会いを迎えた方も多いことでしょう。心がわくわくして身も軽やかになる、この素晴らしい時季にロンハーマンの二つのストアが10周年を迎えることができました。六本木店と大阪店——日本を代表する東西の都会、六本木と梅田という対照的な街に立地するストアが、2013年に時をほぼ同じくして誕生しました。個性が光る二つの店を訪ねてみましょう。

六本木店は、天井が高く大きな窓から差し込む太陽の光で開放感あふれる。店の外は木々や草花が豊かで、都心にいることを忘れてしまう


六本木は世界的に知られたダイバーシティな街です。近隣には大使館が点在して外国人居所者も多く、観光スポットや美術館などの文化施設が集まり、ナイトライフの中心地として昼夜を問わずにぎわっています。このエリアのランドマークの一つが「東京ミッドタウン」。ハイブランドのショップやラグジュアリーなホテル、レストラン、オフィス、住居などが一体となった都市型の複合施設で、中心のタワーは東京一の高さを誇ります。このグランドフロアに六本木店はあります。

ストアに入って驚くのは、空間の心地よさでしょう。都心にもかかわらず静寂に包まれて、ゆったりとした時間が流れています。目抜き通りから奥まったロケーションにあることだけが、その理由ではありません。店舗の前は、ソメイヨシノやクスノキが林立して緑が豊か。春には隠れたお花見の名所として人気を呼んでいます。今の季節は青葉が輝き、開け離れたドアから木々の香りが店内に運ばれてきます。耳を澄ませば、鳥たちの鳴き声も……。
 
 「ミッドタウン東京」に立地しながらもメインストリートから離れているので、都会の喧騒とは無縁。リラックスしながらショッピングを楽しめる落ち着いた空間


「春は桜、冬はイルミネーションだったり、今は緑がすごく綺麗ですね。何ともいえない心地いい風が抜けていくんです。太陽の光も差し込むので、朝一番に窓を開けるのが本当に気持ちよくて。ロンハーマンの店舗で一番季節を感じられるストアでは」と微笑むスタッフ。

その風に誘われるようにして、お客様も店内にゆるやかに入ってこられます。「いらっしゃるお客様が比較的少ないので、ゆっくりとお買い物ができるお店だと思います。お客様が滞在される時間も長いので、親しくお話もできて仲良くなりやすいですね。さまざまな経験をされてきてファッションの知識も豊富で、私たちよりも服の知識がある方も多く、いろいろと教えていただくこともあります」

 「これからもロンハーマンを好きになっていただいたお客様が、5年後、10年後に、また変わらずにいらっしゃっていただけるお店にしていきたいですね」


居住区のマンションにお住まいの家族、愛犬を散歩している近隣の方、ホテルに滞在されている海外からのツーリスト、お客様のバックグラウンドはさまざまですが、共通しているのは「感度が高い大人の方」が多いこと。六本木という街ならではでしょう。


大阪店は、2013年、大阪駅北側に誕生した「グランフロント大阪」の開業とともにスタート。西日本最大のターミナルエリアということもあり、多くの方が訪れる

 
大阪店は、梅田の都市再開発のプロジェクトの一つである複合施設「グランフロント大阪」の開業とともにオープンしました。大阪駅の北側に立地、一日に約250万人が利用する西日本最大のターミナルエリアの中心で、梅田の顔としてしっかり定着。このエリアは、現在も開発が続き、今も発展を続けています。大阪でもっとも活気がある街の一つといってもいいでしょう

「こんにちは!」。店に入るといち早くスタッフの元気がある声が迎えてくれます。フロアを見渡すと、スタッフとお客様が言葉をかわし、時折、笑い声も。またスタッフもテキパキと働きながら、コミュニケーションを交わしつつ笑みをこぼしています。明るく楽しいほのぼのとした空気に満たされたストア。それを生み出しているのは、人と人とのつながり。

 「スタッフ皆さん、元気がありますね」とお客様から言葉をいただくことが多い大阪店。チームワークの良さはロンハーマンでも屈指

 

大阪店のスタッフの、ストアのご自慢は「アットホーム」なこと。「話し好きのスタッフが多いので、お客様とお話しすることがすごく多いですし、スタッフの間でもコミュニケーションをすごく大切にしています。団結力やチームでがんばる、というところは他店に負けないですし、空気感がハッピーなお店だと思います。お互いに『しょうもないこと』を言ってよく笑っています」。

気心の知れたお客様と冗談を言い合うこともありますが、根底にあるのは「来店していただいたお客様にハッピーになっていただきたい」ということ。「自分の接客で一人一人のお客様の人生が少しでも豊かになるように、お洋服の提案などをできたらと心がけています。そこはすごく気合いを入れて、日々働いています」と真剣な表情を浮かべるスタッフ。

 「10周年を迎えましたが、お客様にもっとハッピーになってもらえるように初心に戻ります。今こられているお客様に10年後もまた来てもらえるような楽しいお店にできたらと思います」

「自分が提案したアイテムが、ご本人はあまりチョイスしないので、『冒険や』と買っていかれて、気に入っていただけたか不安だったことも。でも、後日、その服を着て来店してくださって『めっちゃいいわ』と、またそれに合う服を選んでほしい、とって言ってくださったのは本当にうれしかった」とスタッフの一人は目を細めます。「大阪の玄関口」ということもあり、来店されるお客様は仕事帰りの方から、ファミリー、友人同士やカップルとさまざま。大阪店ご自慢の明るく元気な接客で、お客様をお迎えします。

同じロンハーマンのストアながら、ロケーションや特徴も異なる六本木店と大阪店。ですが、10周年を迎えての想いはみんなが同じです。「10年間、お客様の人生に寄り添えてよかった」。新しいパートナーができたり、結婚されたり、家族が増えたり、お子様が成長したり……。人生の節々でロンハーマンに足を運んで、スタッフに声をかけていただきました。そして、10周年の当日は、私たちからの「10年間、ありがとうございました」という感謝の言葉に、「こちらこそ、ありがとう。これからもよろしくね」といただきました。これ以上、うれしいことはありません。11年目へ歩み出した今、目指すのは15周年、20周年をお客様と迎えること。これからもお客様の毎日にささやかな幸せを感じていただけるように、私たちは成長していきます。

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